2017年08月10日
仏式ではお葬式のときには宗派によってお焼香の方法が若干違いがあるため、参列するときには合うマナーに行います。抹香はいろいろな香料を細かくして混ぜ合わせてあります。火種がある香炉にくべて故人の冥福を祈りますが、お焼香のときには右側には抹香が入った器が置かれ、左側には香炉が置かれています。
親指と人差し指そして中指で抹香をつまんで左の香炉に落とします。線香は香料を細い棒状にしたもので、抹香よりも長持ちするため抹香の代わりとして利用されます。押しいただくという言葉がありますが、抹香で焼香を行うときに使われる言葉で抹香をつまんで額に近づけて目の位置よりも高いところにかかげることです。
本願寺派では抹香は押しいただくことはせずに1回つまんだらそのまま香炉へ焚きます。線香はなるべく抹香に近い形にするため1本の線香を2、3つに折って短くして立てずに横にしておきます。線香が香炉に置ける長さで大丈夫です。
大谷派は本願寺派と同じように押しいただかずに焼香を2回行います。線香は細かく折り横に寝かします。浄土宗では、抹香でも線香でも決まりがなく、僧侶や喪家によって方法が違います。抹香は1〜3回押しいただき、線香は1〜3本立てるか寝かします。
真言宗は抹香3回押しいただくか、3回のうち1回だけ押しいただきます。線香は3本立てます。日蓮宗は抹香は1または3回押しいただきますが地域や喪家によって回数が異なります。僧侶が3回の場合には参列者は1回のみと決められていることもありますので、事前に確認します。
線香は抹香と同じ回数と同じ本数を立てます。曹洞宗は回数が2回です。1回目だけ押しいただくこともあります。線香の場合には1本立てます。天台宗はとくに決まりはありませんが、抹香は3回、線香は3本が一般的です。抹香は押しいただくかも決まりはありません。臨済宗もとくに決まりはなく抹香は1回だけ押しいただき、線香は1本立てます。