2020年03月18日
お葬式というと、現代の日本ではお坊さんが読経をおこなう儀式というイメージを持っている人が多いでしょう。確かに国内の葬儀の多くがこういった仏教の形式に則っておこなわれています。しかし仏教式に比べると数は少ないながらもキリスト教式や神式のお葬式もあり、その他には宗教儀式をおこなわない無宗教葬もあるのが現状です。
そして葬儀のやり方は、それぞれの宗教によって大きな違いがあります。仏教の場合には故人が亡くなったときには通夜をおこない、翌日に葬儀と告別式が行われるのが一般的です。通夜や告別式では僧侶が読経し、参列者による焼香がおこなわれます。
近年では火葬後のすぐに初七日法要をおこなうことも増えています。キリスト教のプロテスタントでは、牧師による聖書の朗読や祈祷、説教がおこなわれるほか参列者は献花をするのが一般的です。一方カトリックではミサがおこなわれ、参列者は聖歌を歌ったり順番に献花をしたりします。
焼香の代わりに花を献花をするのがキリスト教のお葬式の特徴です。仏教の通夜にあたるものもあります。数多くの神社がある神道の場合は、それぞれの神社によってお葬式の内容には違いがありますが、焼香の代わりには玉串奉奠をすることがあります。